素数大富豪で遊ぼう会 2018年8~9月
8月11日と9月29日に素数大富豪で遊ぼう会を開催しました。
7月分の報告
第28回 811の巻
2018年8月11日(土祝)・16:00~22:00
@ポプラ若者活動センターにて
参加人数:8人
この日は数学デーin札幌と同日開催でした。
だいぶ前なので詳しいことは覚えていない、、、のですが、
「素数大富豪強化合宿をやりたい」という話が出たのはこの回でしたね!
(実際やってみて大盛況だったのでよかったです!)
背後にムックさん、破られる#素数大富豪in札幌 pic.twitter.com/PxbumN4nnZ
— もりしー@素数大富豪 (@9973_prm) August 11, 2018
QK→25=5^2で上がろうとしていたが場は3枚出し。ドローして8が出て、何か合成数出せないかと思ってたら気づいてしまった...!!
— もりしー@素数大富豪 (@9973_prm) August 11, 2018
8125=5^2^2*13#素数大富豪in札幌 pic.twitter.com/zpsrVpC6jk
合成数不意打ち上がり(策略ではなく、偶然揃ったパターン)
ラスト10分で駆け込んでしっかり出会ってきました!楽しかった! #素数大富豪in札幌 pic.twitter.com/gW8RwMT6H5
— 二世 (@m_2sei) August 11, 2018
駆け込みでもちゃんと出会いを見せてくる二世さん
1312がかなりの回数登場してますね。
第29回 929の巻
2018年9月29日(土)・16:00~22:00
@札幌市若者支援総合センターにて
参加人数:8人
29(素数)回目の開催で、30回目前となりました!!
素数大富豪バー*1からの刺客もあり、ますますプレイヤー層の広がりを感じますね~
1桁素数大富豪
この日話題になったのが、「1桁素数大富豪」です。
その名の通り、2桁カード(10~K)を使わないで行うルールなのですが、初心者向きにはいいのではという意見もあり、じゃあやってみようとなりました。
結局、9がKにとって代わるよねという当たり前の結論が出ましたが、ゲーム性自体は通常の素数大富豪と変わらない面白さで遊べたような気がして、感触はよかったです。
2桁カードがない分、桁上がりの華やかさは失われますが、チュートリアル向きにはもってこいかもしれません。
初心者向きにはもちろん、3枚3桁、4枚4桁、5枚5桁、etc.. の絵札なし素数を覚えるために活用できそうです。(対戦アプリ化求む!!!)
1桁素数大富豪やってみてます。
— もりしー@素数大富豪 (@9973_prm) September 29, 2018
9973がつよい、、、#素数大富豪in札幌 pic.twitter.com/NiVzntt0SB
2試合行いましたが、
「もりしーが9871を出す→なかのさんが9973(4枚出し最強)を出す」
という流れがいずれの試合でも起きたのが面白かったですね。
革命下で101(3枚出し最強)が2回も出たり、多彩な2枚出し合成数が出たのは見どころでした。
二世さんやマモさんの出会いも安定で、マモさんが出した812109111110411は素数大富豪で遊ぼう会史上3番目に大きい素数(15桁)だと思います笑
こんな出会いで返されるとか意味がわからない…マモさんこわい… #素数大富豪in札幌 pic.twitter.com/G3PVRlto2o
— 二世 (@m_2sei) September 29, 2018
次回予告
10月8日(月祝)に大阪で、11月23日に札幌での開催が決まっています。お楽しみに!!
素数大富豪研究会&強化合宿を終えて
こんばんは。久しぶりの投稿です。
先日9月17日は素数大富豪研究会があり、そのあとにそのまま素数大富豪強化合宿も行いました。
先に申し上げますが、とても素晴らしい研究会でした。
今までの素数大富豪関連のイベントは、基本的にただ「素数大富豪で遊ぶだけ」なのです。
しかし、素数大富豪研究会では、学会風なプログラム構成と大学の構内という雰囲気、そして素数大富豪で遊ぶのではなく、素数大富豪をテーマにした研究発表や議論を活発に行うこと自体がとても新鮮で、一参加者として存分に楽しむことができました。
運営の中心にあった二世さんやtsujimotterさん、そして招待講演をしてくださった関さんには感謝申し上げます。
以下、素数大富豪研究会(と強化合宿)のなかから特にこのブログで言及しておきたい点をピックアップします。
総合討議を中心とした論点の整理
プログラムの最後で、「素数大富豪の未来と可能性」についての総合討議がありました。
そこでの内容や、研究会全体を通しての論点から記憶のある範囲で整理しておきます。
☆一般向け/子供向けへの発信の必要性
今までの素数大富豪は、どちらかというと「数学好きの間で流行っている」状態が近かったのですが、最近になって数学好きを超えてプレイヤー層が広がりつつあるのも事実です。
しかし数学に親しみのない人に素数大富豪を教える際、「ドン引きされてしまう」という経験のある方も多いと思います。多くの人は「素数」や「計算」になじみがありません。
本当は楽しめるはずなのにミスマッチを起こしてしまうことを防ぐために、「はじめて遊ぶ人」がいる際には工夫が必要になってくる場合があります。
工夫の一例として、二世さんがポスター発表で「初めて遊ぶ人向けのアンケート」を提案されていました。
☆海外へ向けた発信
素数大富豪は今のところ日本国内でのみ(おそらく?)遊ばれています。
プレイヤー層の拡大の一環として、海外へ発信しようという動きがあります。というか、既に動き始めています笑
素数大富豪ルールの英語版が、遠くないうちにできる予定です。
☆プレイヤー層が拡大すると・・・?
素数大富豪がもっとメジャーなトランプゲームになるとどうなるでしょうか。
想像すると結構面白い世界が見えてきます。
・eスポーツの公式競技化
・素数をいくらでも記憶できる「ギフテッド」の誕生(「人間の能力の拡張」にも関連)
・プロ組織の結成
・修学旅行での定番の遊びが「素数大富豪」
・家族団らんで素数大富豪
・「21世紀以降の日本人はなぜか皆やたらに大きい素数を記憶している」という海外での伝説
☆人間の能力の拡張
素数大富豪では、日常生活で使うことのないほど大きな素数を多数扱うため、素数大富豪があることにより、能力の一部が拡張されたという言い方をすることができると考えます。
車のナンバー等を見て、素数か否かが一瞬にしてわかるというのは、数字大好きの私でさえも素数大富豪がなかったらありえないことでした。
他にも多数の話題や論点がありました。
もりしー個人の発表について
私は口頭発表にて「素数大富豪の初期絵札分析」というタイトルで発表しました。
この研究では、初期手札、特に2桁カードである「10、J、Q、K、ジョーカー(以降、便宜的に「絵札」と呼ぶ)」の枚数と勝敗の相関について分析しました。
データ:もりしーvsCPUの対戦の500戦
集計方法:初期手札の絵札枚数(3枚~5枚の場合については絵札内容についてさらにA~Cの3段階に分類*1)を記入し、多い(良い)方が勝ったか少ない(悪い)方が勝ったかを記録する
この集計により、絵札枚数が多い、あるいは絵札種類が良い方の勝率が72%となり、絵札が多い方が圧倒的に有利という結果になりました。
これは、同じ試合においての先手勝率(69%)よりも高く、手札の良し悪しは、先手後手以上に勝敗を左右するといえるということになります。
一見、早急に対策が必要な感じがするのですが、これはトランプゲームとして難しいところでして、「ランダムに配った手札の引きの強さ」も試合の本質の一つであり、面白さでもあるという点から、試合の本質とあまり関係のないと思われる、先手後手*2ほど問題視する必要があるかというと現時点では疑問です。*3
この研究もサンプル対象の少なさや評価の恣意性などの課題もあるため、今後、一層研究を深め、検討していきたい課題となりました。
以下が発表スライドと分析に用いた表になりますので、興味のある方は是非ご覧ください。
【発表スライド】
素数大富豪の初期手札分析-スライド.pptx - Google ドライブ
【分析に使った表】
素数大富豪強化合宿について
研究会のあとに行った強化合宿ですが、これは研究会とセットのイベントではなく、完全に別企画での開催だったのですが、結果として研究会参加の約半数が強化合宿まで残るということになり、研究会と切っても切り離せない思い出となりました。
研究会で話題になった数譜の取り方解説に始まり、最終的には突如「素数大富豪飲酒杯(非公式大会)」が行われるほどでした。
雰囲気はこんな感じです↓
素数大富豪飲酒杯、予選リーグ中です!
— はなぶさん (@prinum2357) September 17, 2018
#素数大富豪強化合宿 pic.twitter.com/0vXNz9ZQzr
合宿の中での大会はさすがに長すぎたという反省もありましたが、終始盛り上がりが絶えず、楽しく過ごすことができました。
来ていただいた皆様ありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
以上、長文になりましたが、素数大富豪研究会と強化合宿を終えた整理&感想でした。
素数大富豪コンピュータ対戦動画
夏本番、暑さが厳しい中ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ところで、「素数大富豪はCPU対戦が上達の一番の近道」だというのが私の持論*1ですが、「挑戦してみたいけどなんかハードルが高そう」という方も一定数おりまして、急遽、動画を制作するに踏み切りました。
ポイントとしましては、素数大富豪の簡単なルール解説から素数大富豪CPU対戦の操作の仕方、そして、CPUに勝つためのテクニックなど、動画によってそれぞれのレベルに応じた解説をしています。Part4ではオンライン対戦の解説もしています。
7月21日の博物ふぇすてぃばるなど、素数大富豪に新たに触れる人も多い中で、コンピュータ対戦に挑戦したい人必見の動画です。
ナレーション等まだまだ未熟すぎて恥ずかしいですが、見ていただけると嬉しいです!
Part1 素数大富豪初心者向け
Part2 少し慣れてきた人向け
Part3 上級者向け
Part4 オンライン対戦したい人向け
素数大富豪で遊ぼう会in札幌 2018年7月
素数大富豪で遊ぼう会、7月は701の巻、719の巻と計2回開催しました。
前回の報告:5月分
第26回 701の巻
2018年7月1日(日)13:00~19:00
参加人数:9人
札幌市若者支援総合センターにて
素数大富豪研究会が発足しましたね。今年の夏は素数大富豪や数学に関するイベントがたくさんあります!
序盤はハイレベルな6枚出しの応戦
中盤以降、人数が増えてにぎやかになりました~
【ハイライト】
コンビニにいったらハムサンドとバナナ買いたくなっちゃうやつだ!
合成数出しの1001は出せたら嬉しい。大会とかで出してみたいな。
革命が13回も起きました。積極的に試合展開を覆していくスタイルで革命をされる方が多く、スリリングでした!
合成数出しも多めでしたね。
第27回 719の巻
2018年7月19日(木)17:00~22:00
参加人数:6人
この日は平日夜に集まった6人でのんびり遊びました。
今日覚えた素数:九九さんじゅういち(9931) #素数大富豪in札幌
— 二世 (@m_2sei) July 19, 2018
この日一番印象に残った素数「九九さんじゅういち」
なぜか語呂がいいんだよなあ...笑
これを受けて、九九素数という概念が生まれました。
九九素数
— 盛田みずすまし (@nosiika) July 19, 2018
一九がく(199)
三一がさん(313)
七三にじゅういち(7321)
七九ろくじゅうさん(7963)
九一がく(919)
九九平方数
三七にじゅういち(3721=61×61) https://t.co/eC8oJr2zcQ
九九平方数も面白い。
この日は6枚出しが全く出ませんでした。珍しい!(いつも6枚出しが10回以上出てる方が異常だというのはある)
また、参加者さんたちの「今日出したい素数」がまた個性的で、7枚出し以上の欄にいくつかありますが、
148134131(148134K1):石破 in the sky
878741893:はなばなしいヤクザ
など、面白い語呂素数が多く登場しました!
次回予告
次回は、8月11日(土)の16:10から、白石若者活動センターで行います。13:00からの数学デーin札幌と続けて開催するので、お時間のある方はぜひどちらも来ていただければと思います!
10月の告知
さて、10月のMATH POWERまであと2か月ほどとなり、素数大富豪ガチ勢各位はそれぞれ対策を立て始めているところと思います。
そんな中、MATH POWERの前後の日程(10/4~9頃)を利用して、素数大富豪で遊ぼう会の道外出張編を開催しようと思います!!!!!
東京での開催はほぼ決定です。大阪も行きたい人が結構いそうなので、たぶん開催すると思います(確定要素がないアンケートなのに答えてくださった方ありがとうございます!)。
その他の地方都市でも、希望があれば日程の許す範囲で受け付けていますので、ぜひご気軽に連絡ください!開催希望の連絡は素数大富豪研究会(9/17月祝)まで受け付けます。
それでは、よろしくお願いします!
自作曲まとめ(2006~2016)
【素数集計】2018年上半期(後編)
この記事は、
の続きです。素数大富豪で遊ぼう会で出された素数の集計を取っています。
数ごとの集計
全期間で出された素数が、それぞれ何回ずつ出されたかをカウントしたのが表6です。
表6 数ごとの集計
※集計の都合上、合成数は除く
☆第1位☆ 1213
77回と1位に輝いたのは、やはり1213でした!
2枚出し最強素数として、かなり重要な位置を占めることや、3枚出しや4枚出し(革命時)にもたびたび出されるので、総合的に最重要な素数ですね。みんな大好き1213!
☆第2位☆ 57
僅差で2位だったのは、グロタンカットの57でした!73回です。
グロタンカットは場を流すことができるほか、使いづらい5の有用な使い道として、またはドローの機会確保の手段としてなど、様々な使い道があります。
☆第3位☆ 13
3位は、13でした!やや離れて45回です。
1枚出し最強素数であるほか、2枚出し革命時の切り札としても重要な素数ですね。
☆第4位☆ 131311
4位に入ってきたのは、なんと6桁の131311です!
3枚出しの最強素数ということで、一度3枚出しの流れになると、ほぼこの素数が出されるといっても過言ではないくらいの頻度で出されていました。
☆第5位☆ 13111211
この流れだとやはり、という感じですが、5位は13111211でした!
4枚出しの最強素数で、しかもKを1枚しか使わないので、「Kいっぱい持ってるし大丈夫だろう」という甘い考えで4枚出し仕掛けると、相手にKJQJで返されて痛い目を見ることが多々ありますね。(わかる人にはわかる)
Kの枚数が多い時は、なるべく3枚出しで仕掛けたほうが得です。
ここまでを見ると、ほとんどが最強素数を占めている点において、素数大富豪での手番を取ることの重要さが見えますね!(いつもこの流れ)
なお、5枚出し以上になってくると、必ずしも最強素数を出さなくても手番をとりやすくなるので、4枚出し以下に比べると最強素数への偏重は少なくなります。
特殊効果付きも人気で、6位にはジョーカー1枚出し、8位にはラマヌジャン革命がランクインしています。特に、ラマヌジャン革命は、試合展開を一気に覆せるという点でスリルがあるので、出しにくさの割には頻繁に出されます。
11位~55位
このあたりは、各枚出しの比較的強めの素数や、偶数消費型の絵札入り素数などが中心になっています。3枚出しまでの素数が中心ですが、41位以降になると、4枚出しや5枚出しの素数も増えてきます。
66位~132位
6枚出し以上が登場するほか、偶数消費型多枚出し素数、語呂合わせ素数、下位互換素数*1に至るまで、多種多様な素数がみられます。
233位(1回のみ出された素数)
素数を種類ごとに分けると、半分以上がこれです。表ではスペースの都合上、省略させていただきましたが、偶然出会った素数や、桁の大きい四つ子素数、奇数ばっかりの素数、変わり種の語呂合わせ素数など、面白い素数がたくさん登場しました。
せっかくなので、奇抜な素数をいくつか紹介したいと思います。
99991(5桁最大)、444347(四つ子)、523333(語呂)、664663(四つ子)、525252523(語呂)
それぞれ同じ数を4枚使う必要がある素数なので、かなり出しにくいはずですが、四つ子や語呂など、何らかの意味合いを持った素数たちです。
87789593(バナナ焼くコックさん)、1061067593(とろとろなコックさん)
コックさんシリーズで面白いなと思った素数。
10103671246811、81210861312107、81210861312109
とにかく桁数の多い四つ子素数。ほどほどに絵札が混じっているので、出そうと思えば意外と出せたりするのが特徴。なお、前者については四つ子の双子*2。
886279771012133
今回集計対象となった中で、最大の素数。12枚出し15桁。
語呂合わせは諸説ありますが、私が気に入っているのは
バーバリブ(8862)
泣くな納豆(797710)
休憩さ(QK3)
意味不明ですが、一応五七五になっており、声に出したい語呂です。15桁くらいの素数なら語呂素数川柳が作れそうですね!
118810581013(いいパパと小鳩キング)
こちらも意味不明だけどいい感じの語呂。
某語呂素数専門家もおっしゃっていましたが、語呂は使えるかどうかではなく、声に出したいかどうかですよ!!笑
ここまで、素数大富豪で遊ぼう会で出された素数を、順位ごとに紹介していきました。
素数の集計は、今後の素数大富豪会でも継続してやっていきたいなと思います。今後、「n枚出しにおいて、m桁の素数が出された後に最も出される可能性が高い素数は何桁か」くらいの分析ができたらいいなと思ったり...
また、もっとデータ量が大きくなったときに、見えてくるものがあるかもしれません。
以上、素数集計の2018年上半期編でした。ここまでお読みいただきありがとうございました!
素数大富豪で遊ぼう会 次回予告
2018年後半も、素数大富豪で遊ぼう会開催していきます。是非お楽しみに!
次回は、明後日7月1日(日)13:00~19:00です!
≪参考・関連≫各大会での統計まとめ記事
【素数集計】2018年上半期(前編)
こんばんは。前回のブログにも書きましたが、今年の1月に素数大富豪で遊ぼう会の幹事を引き継いで、早くも5か月が経ちます。
(素数大富豪で遊ぼう会in札幌 5月の開催報告)
この5か月間で、「数譜を取ること」をほとんど欠かさずに行った結果、およそ2000の場で何が出されたかを記録することができました。
これまで、MATH POWER杯やせきゅーん杯で、出された素数の統計をとってきましたが、あまりにもサンプルが少ないことがネックでした。今回は、大会という場ではないにせよ、今までに比べたらある程度統計的に意味のあるデータを取れたということで、2018年の上半期を総括して集計してみました。
この記事が前編になります。後編も6月中旬くらいには出す予定です。
集計対象・基本情報
2018年1月27日 第19回素数大富豪で遊ぼう会in札幌(昼の部のみ)
2018年2月7日 第20回素数大富豪で遊ぼう会in札幌
2018年2月11日 第21回素数大富豪で遊ぼう会in札幌
2018年3月11日 第22回素数大富豪で遊ぼう会in札幌
2018年3月31日 第23回素数大富豪で遊ぼう会in札幌
2018年4月21日 第1回素数大富豪で遊ぼう会in北広島
2018年5月3日 第24回素数大富豪で遊ぼう会in札幌(昼の部のみ)
2018年5月23日 第25回素数大富豪で遊ぼう会in札幌
以上、8日間、計42時間素数大富豪で遊んだ記録がデータの対象。
・2人対戦や多人数対戦、チーム戦など様々な対戦形式がありますが、対戦形式によるデータの区別はしていません。
枚数ごとの集計
まず、出された枚数が、それぞれ何回ずつあったかをまとめたのが表1・グラフ1です。
表1 枚数ごとの集計(すべて)
グラフ1 枚数ごとの集計(すべて)
全体的にはそこまで偏りはありませんが、2枚出しがトップの26.4%です。僅差で3枚出し(24.6%)、次に4枚出し(18.5%)が続きます。
2枚出しは、素数大富豪の入門期は特に多用することと、中級者以上も試合の状況に合わせてあえて戦略として入れることが度々あるので、やはり多くなりますね。
なお、素数大富豪で遊ぼう会は、平均して毎回1人くらいは新規の方が来ます。
常連同士の試合になると、ほとんど4枚出し以上で進行することもあります。今年に入ってからは、5枚出しが大分定着してきて(10.5%)、6枚出し以上への挑戦も多くなってきています。6枚出しと7枚出し以上は、データでは合わせて10%弱になっていますが、実際はペナルティも多いため、6枚出し以上に挑戦する確率はもっと高いことになります。
表2 枚数ごとの集計(合成数を除く)
表3 枚数ごとの集計(合成数のみ)
参考までに、合成数を分けた集計も載せておきます。やはり、合成数に限ると、2枚出しが圧倒的に多いです。
特殊効果・最強素数の割合
次に、グロタンカットやラマヌジャン革命、ジョーカー1枚出しの特殊効果がつく数を出す割合と、各枚出しの最強素数を出す割合をみてみます。
表4 特殊効果・最強素数の割合
出す枚数が多くなるにしたがって、特殊効果や最強素数に頼る確率は少なくなってきますが、4枚出しくらいまでは、特殊+最強で15%を超えるなど、やはり「手番を取れるかどうか」がゲームの中で重要になっていることがわかります。2枚出しまでだと、3回に1回は最強素数か特殊効果が出されます。
≪参考≫ 各枚出しの最強素数
1枚:13
2枚:1213
3枚:131311
4枚:13111211
5枚:1313121311
6枚:131313131011
枚数・桁数ごとの割合
最後に、各枚出しで、それぞれの桁数の素数がどれくらい出されているかを集計しました。(1枚出しは数ごとの割合)
表5 枚数・桁数ごとの割合
5枚出しまでは、およそ2割の確率で最大桁の素数が出されることになります。手番を取るために、限られた手札から最大桁の素数をなるべく出すには、手番をとらなくていい時になるべく小さい桁数で出す戦略がとられるので、同様の理由で最小桁も割合が高くなっています。
最大桁・最小桁に比べると優先度の低い、真ん中くらいの桁数が一番出されにくい傾向にあるようです。
以上、素数集計の前編でした。
後編は、「数ごとの集計」がメインになります。一番人気の素数は何でしょうか??
お楽しみに!
≪参考・関連≫各大会での統計まとめ記事
*1:ペナルティは含めない