素数大富豪札幌杯 当日のタイムスケジュール

当日のタイムスケジュールを簡易に記します。

 

2020/2/29

12:00 開場・受付開始(カレー販売あり)

12:30 受付終了・配信開始

12:35 開会式

13:00 無差別級(1、2回戦)

14:55 休憩

15:10 ライト級

17:55 休憩(カレー販売あり)

18:30 無差別級(準決以降)

21:00 閉会式

21:30 配信終了・片づけ

22:00 完全撤収

 

素数大富豪大会 札幌杯 ルール最終版

今月29日に行う、素数大富豪大会 札幌杯のルールは、以下を最終決定とします。

 

12月22日に告知したルールから大きな変更はありませんが、一部細かい調整がございます。

 

素数大富豪大会 札幌杯 ルール

素数大富豪公式ルール

integers.hatenablog.com

に準拠し、以下の設定で行う。

 

(D1) ジョーカーの枚数:2枚

(D2) 偶数カードの削減:[無差別級]なし [ライト級]1枚ずつ削減。偶数は1つの数字につき3枚となる。*1

(D3) 場に出すカードの枚数制限:[無差別級]制限なし [ライト級]6枚*2

(D4) 初期手札の枚数:[無差別級]11枚 [ライト級]7枚

(D5) 手番の順序の決定方法:1ゲーム目はじゃんけんで先手を決定。2ゲーム目以降は先手後手を入れ替える。

(D6) 考慮時間:1分

(D7) 手番の制限時間:

  [無差別級]持ち時間5分、持ち時間を使い切ると1手15秒

  [ライト級]持ち時間3分、持ち時間を使い切ると1手10秒

(D8) 手番の制限時間切れ時の設定:強制パス

(D9) 素数判定員による素因数分解の情報公開:なし

(D10) カードの流しかた:流すカード全体をよく切ってから、山札の下に追加する。

(D11) ゲームの時間:制限なし。ただし、ライト級は手札が20枚以上になると負け。

(D13) カード選択に伴う計算についての制限:暗算で行う。カンニングを行ってはならない。また、2桁以上の数字(または数字の形をなしていなくても、それが数字だと判別できる可能性があるもの)が書かれた衣服を着てはならない。ただし、1213は例外として認める*3

(D15) ジョーカー1枚出しに関する設定:1枚出しジョーカーは最強。0〜13の代わりとしては出せない。

(D16) ジョーカー2枚出し最強ルールの設定:なし

(D17) あがりによる制限:なし

(D18) ゲームの制限時間がない場合の千日手:ジョーカー1枚単独出しを3回連続で行った者は、その時点でそのセットは負けとする。

(D19) 手札の公開:なし

(補足:合成数出し及びペナルティに関する規定)

integers.hatenablog.com

[無差別級]上記記事のルール変更案のうち、以下のルールを採用する。

素因数場に出せるカードの組に課せられる新条件(改) 素因数として出す各組の数値は場に出すカードの組の数値より小さく、素因数分解公式が少なくとも10を法とした合同式としては成立していなくてはならない。

合成数出しにおけるルール変更案 - INTEGERS

 合成数出しをした場合にこの条件を満たさない場合は、無効手として出した札をすべて手札に戻す。その動作の後にまだ持ち時間や制限時間が余っている場合、プレイヤーの手番は保持される。

[ライト級]合成数出しに以上のような条件は設けない。ただし、合成数出しに失敗した場合、素因数の枚数はカウントせず、場に出した枚数のみのペナルティを受けることとする。

*1:ハートの偶数(2,4,6,8,10,Q)をあらかじめ抜いたデッキを用いる

*2:素因数場は含めない

*3:素数大富豪の英語名がPrimeQKに定まったことなどから、1213だけは素数大富豪をする者にとって1桁素数と並ぶほど、知っている前提の素数とみなして差し支えないと考えたため。

素数大富豪札幌杯 支援者のご紹介

prm9973.hatenablog.com

上記リンクの記事にて、1月21日に募集を開始いたしましたご支援について、募集開始から間もなく2件のお問い合わせがございまして、募集満額+αのご支援をいただけましたので、ここにご報告・ご紹介させていただきます。

 

【ご支援者一覧】

梟老堂さん(5枚出しコース)

はなぶさん(4枚出しコース)

 

以上お二方です。この度は本当にありがとうございます。

 

梟老堂さんにつきましては、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、素数大富豪のパッケージ版「素数大富豪Lv.0」の作者です。

fukuroudou.info

 

今回は、大会中にも素数大富豪Lv.0の宣伝をさせていただきます。

 

満額以上集まりましたので、配信のクオリティをより向上させたいと思います。

 

改めましてお二方ありがとうございました!

 

 

【引き続きエントリー募集中!】

なお、出場選手にまだ空きがございます。

無差別級は残り4名、ライト級は残り3名です。

2月20日頃までにエントリーいただけるとありがたいです。

エントリー希望者は下記フォームよりお申込みください!

 

docs.google.com

素数大富豪札幌杯 スタッフの募集とご支援の受付

本日20200121は素数で、20200123と双子素数になります。

そして素数大富豪大会 札幌杯まで残り40日を切りました!

札幌杯の概要はこちらの記事から↓

prm9973.hatenablog.com

 

1月1日より開始しております出場エントリーも、無差別級10名(定員まであと6名)、ライト級9名(定員まであと3名)が集まっております。

引き続きこちらへのエントリーもお待ちしてます!

 

以下、大変お待たせいたしました、「スタッフの募集」及び「ご支援の受付」の件です。

 

スタッフの募集

既に個人的に連絡いただいている方もいますが(ほんとにありがとうございます!)有志のスタッフを募集いたします。

・当日会場の設営

・当日受付

・放送卓素数判定員、放送卓タイムキーパー

・解説員(配信の際の操作をお願いする場合あり)

以上が主な担当となります。有志の方は、希望の担当があればそちらも併せてもりしーまで連絡ください。募集期限はありませんが早めに連絡いただけると助かります。

 

ご支援の受付【満額到達につき締切】

今回、大会において必要なものとして、一番に「配信用の機材」が挙げられます。

 

特に、キャプチャーボードは比較的高価(だいたい1万円~)なので、「貸し出してもいいよ!」とか「もう使わないので譲るよ!」もうという方がいらっしゃればいちばんありがたいです。なお、貸し出しの場合は原則として、当日会場に来られる方を対象といたします。

 

よって、本日1/21(火)~来週末2/2(日)の間で、「機材等の貸し出しまたはご提供」及び「金銭でのご支援」を募集いたします。金銭でご支援いただいた場合、必要機材等の購入に使わせていただきます。

 

今回募集をかけます機材等は、

 

・キャプチャーボード(ご提供者には大会記念品*1 2点セットの贈呈)

・三脚(ご提供者にはカレーパンドラカレー無料チケットの贈呈)

・カード立て(ご提供者にはカレーパンドラカレー無料チケットの贈呈)

 

の3点になります。

 

金銭でのご支援は、

 

・2枚出しコース(1213円、開会式および配信時に支援者として紹介)

・3枚出しコース(4129円、紹介に加え、大会記念品の贈呈)

・4枚出しコース(9973円、紹介に加え、大会記念品2点セットの贈呈)

・5枚出しコース(29989円、紹介に加え、大会記念品3点セットの贈呈)

 

※いずれのコースも、「アマゾンギフト券」または「銀行振込」で受付いたします。

 

なお、「ご支援の合計金額が29989円に到達」した時点で締め切りさせていただきます。

機材の貸し出しか提供が決定した場合、29989円に到達する前に締め切らせていただく場合がございます。

 

ご支援ご希望者は、Twitter(@9973_prm)またはメール(makoto973919 at gmail.com)にて受付いたします。内容に関してのご相談もお気軽にどうぞ。

 

【大会に関する今後の日程】

1月21日 スタッフの募集とご支援の受付開始

1月31日 選手エントリー締切り

2月2日 ご支援の受付締切り

2月11日 ルールの最終決定とタイムテーブル、一般卓の素数判定マニュアルの開示

2月29日 大会当日

*1:Tシャツを予定しております。私が素数大富豪研究会で着ていたものと、類似のデザインの3種類を制作予定。

f:id:prm9973:20200121174038p:plain

※「Prime Number Daifugo」の部分は英語名の正式決定に伴い「PrimeQK」に改められます。

素数大富豪大会 札幌杯 告知

いつも皆様お世話になっております、もりしーです。

この度、札幌で素数大富豪大会を主催させていただきますので、当ブログ及び素数大富豪 Advent Calendar 2019 - Adventarの場を借りて告知いたします。

 

アドベントカレンダー前日の記事はななみさんによる

nana112773.hatenablog.com

でした。

 

 

大会名

札幌杯

 

主催

もりしー

 

開催日時

2020年2月29日(土) 12:30開場~21:00

 

開催場所・参加費

13LABO (カレーパンドラ本店に所在地同じ)

北海道札幌市北区北13条西4丁目1-2 第一志水ビル2F

 JR札幌駅北口から徒歩11分、地下鉄南北線北12条駅から徒歩2分

参加費:一般 1009円

    17歳以下または高校生以下 2円

参加申し込み

グーグルフォームより受付(1月1日にリンクを貼ります)

申し込み期間:2020年1月1日~1月31日*1

 

なお、観戦のみの申し込みも受け付け致します。

 

forms.gle

 

大会概要

以下の2階級に分け、それぞれトーナメントを行う。

下記2階級では、参加条件とルールが異なる。

 

【無差別級】

定員:16名

優勝した者に与えられる称号:Queen-King

今までの大会に近いルールで行う。だれでも参加可*2。詳細は下記ルールを参照。

 

【ライト級】

定員:12名

優勝した者に与えられる称号:Jack

出場制限:以下の3大会で、ベスト8以上に進出している者は出場不可

・第3期 MATH POWER杯(2018年10月)

・第1期 蝉王戦(2019年7~10月)

・第1期 マスパーティ杯 一般の部(2019年10月)

 

無差別級との重複申し込みも可。ぜひ両方出場してください!

 

大会ルール

素数大富豪公式ルール

integers.hatenablog.com

に準拠し、以下の設定で行う。

 

(D1) ジョーカーの枚数:2枚

(D2) 偶数カードの削減:(無差別級)なし (ライト級)1枚ずつ削減*3

(D3) 場に出すカードの枚数制限:(無差別級)制限なし (ライト級)6枚*4

(D4) 初期手札の枚数:(無差別級)11枚 (ライト級)7枚

(D5) 手番の順序の決定方法:1ゲーム目はじゃんけんで先手を決定。2ゲーム目以降は先手後手を入れ替える。

(D6) 考慮時間:1分

(D7) 手番の制限時間:

  (無差別級)持ち時間5分、持ち時間を使い切ると1手15秒

  (ライト級)持ち時間3分、持ち時間を使い切ると1手10秒

(D8) 手番の制限時間切れ時の設定:強制パス

(D9) 素数判定員による素因数分解の情報公開:なし

(D10) カードの流しかた:流すカード全体をよく切ってから、山札の下に追加する。

(D11) ゲームの時間:制限なし。ただし、ライト級は手札が20枚以上になると負け。

(D13) カード選択に伴う計算についての制限:暗算で行う。カンニングを行ってはならない*5

(D15) ジョーカー1枚出しに関する設定:1枚出しジョーカーは最強。0〜13の代わりとしては出せない。

(D16) ジョーカー2枚出し最強ルールの設定:なし

(D17) あがりによる制限:なし

(D18) ゲームの制限時間がない場合の千日手:ジョーカー1枚単独出しを3回連続で行ったプレイヤーは、その時点でそのセットは負けとする。

(D19) 手札の公開:なし

 

(合成数出し及びペナルティに関する規定)

今回は、ペナルティに関して公式ルールとは異なる規定を設ける。また、無差別級とライト級でペナルティに関する規定に差をつける予定である。主な理由は以下のせきゅーん氏のブログ記事参照。またライト級を設けるにあたっては、より初心者でも参入しやすいようなルールが必要だと考えたためである。

integers.hatenablog.com

※今回、合成数出し及びペナルティによるルール変更案を実施する予定ではあるが、まだ発案直後でそのゲームへの影響が十分に検討されていないことも考慮し、最終的なルール決定は2月11日の発表とする*6

 

開催の経緯などなど

ここまで堅く開催概要を記してきましたが、開催の経緯をお話しします。

 

素数大富豪は数学を趣味とする人たちを中心に広がりはじめ、現在では数学コミュニティの外にも知られるようになってきました。その中で、私が拠点とする北海道は注目すべきプレイヤーがとっても多いのに、東京周辺でしか大会が開催されていなかったゆえに今まで出場できなかったプレイヤーもたくさんいます。

いつか札幌で大会を開催したい、という思いを持ち続けて約2年、私自身も今年のマスパーティ杯の運営での手応えもあって、今年度ならできる、今年度やるしかない、と思い開催を決定いたしました。

 

今までの大会と一番違うところは、階級制を取り入れたことです。今までは皆が同じトーナメントに入って戦うことになっていましたが、レベルの差があまりに大きくなってきたため初心者が勝ち上がれる可能性がほとんどない、といった現実がありました。

今回は、中級~上級向けの「無差別級」と初心者~中級向けの「ライト級」の2階級に分かれて、それぞれでトーナメントを行ってもらいます。

ある程度経験してきて自信のある方は無差別級、初めての方はライト級がお勧めですが、プレイヤーの中では案外ボリューム層かもしれない中間層「そこそこ経験はあるけどめっちゃ強い人たちの中で勝ち上がれる自信はない」という方々にはぜひ、両方にエントリーしてもらえたらと思います!

 

また、今回の大会はYoutubeにて生放送するほか、解説も(可能であれば)つけながら放送する予定です!今後の素数大富豪に財産を残せる大会にします。

 

以上、皆様のエントリーを心よりお待ちしております!

 

主催は私1人で務めますが、有志で「運営スタッフ」「スポンサー」を募集いたします。こちらについての詳細は年明け頃に告知いたしますので、今しばらくお待ちください。

 

【今後の予定】

12/22  大会告知

1/1  大会参加・観戦申し込み開始

1/13 スタッフ・スポンサー受付開始

1/31 エントリー締め切り

2/11 ルール最終決定

2/29    大会当日!

 

最後にはなりますが、大会翌日の3月1日には「素数大富豪で遊ぼう会in札幌」を開催します*7。大会出場者も、出場されなかった方も、地域を超えて交流出来たらと思います。それでは改めましてよろしくお願いいたします!

 

明日の記事は、でこぽんさんによる「学習指導要領を...」です。お楽しみに!

*1:参加人数によっては、追加で募集したり早く締め切ったりします。お早めに申し込みを!

*2:ただし、大会開催時間が19時を過ぎるので、中学生以下は保護者同伴とする。

*3:ハートの偶数(2,4,6,8,10,Q)をあらかじめ抜いたデッキを用いる

*4:素因数場は含めない

*5:2桁以上の素数が書かれた衣服を着てはならない。

*6:大会2週間前になってしまい申し訳ございません。無差別級出場希望者は、合成数出しルール変更案の新条件(改)

素因数場に出せるカードの組に課せられる新条件(改) 素因数として出す各組の数値は場に出すカードの組の数値より小さく、素因数分解公式が少なくとも10を法とした合同式としては成立していなくてはならない。

合成数出しにおけるルール変更案 - INTEGERS

のルールにある程度慣れておくことをお勧めします。 当日にルールに関する説明はする予定ですので、完ぺきじゃなくても大丈夫です。

*7:13~17時頃の予定

素数大富豪研究会2019

先日12月7日、昨年に引き続き第2回の素数大富豪研究会が開催されました。

今回は東京での開催。全体で20名余り、北海道からも5名ほどが参加しました。

 

すっかり忘れていたのですが、昨年は開催後にまとめの記事を書いていたんですね。改めて読んでみると我ながらよくまとまっている...!(?)

 

prm9973.hatenablog.com

 

今回も同様に、当ブログで特に言及しておきたい論点を簡単にまとめようと思います。

 

 

 

 

今年の注目のテーマ!合成数カマトトについて

ここ数ヶ月さんざん言われている問題ではあります。今回の研究会だけでも、口頭発表・ポスター発表合わせて5人近くが触れていたように思います。

細かい内容は省略しますが、この研究会を通して「ルール調整にようやく動き始めた」くらいの段階です。

 

あらゆるゲームは、たくさんの人に広まるにつれ、考案当初は想定していなかったような戦法を使う人が現れ始め、それが思いのほか強くゲームバランスを揺るがすということがよくあります。

 

素数大富豪でこれに近い位置にあるのが「合成数カマトト」です。考案者のせきゅーんさんがアドベントカレンダー14日目の記事でルール変更案について言及くださるようです。

実際に公式ルールまで改訂されるかは不明ですが、大会などの場では、適宜新しいルールを採用していく可能性は大いにあります。

 

素数大富豪社会学(人文学?行動経済学?)*1について

これは昨年の研究会でtsujimotterさんがやりたいと言っていた研究で、「素数大富豪がどのように広まったのか」に迫る研究です。

これは、今回の素数大富豪研究会のメインテーマである「素数大富豪ってなんだ?」を深く掘り下げる内容であり、非常に興味深かったです。

 

今回のtsujimotterさんの口頭発表では、主にせきゅーんさんによるブログ記事「素数大富豪との出会い」を参考に、考案の2014年から2016年頃までの初期の広まりに焦点を当てました。

integers.hatenablog.com

 

現在は、素数大富豪の普及に関するまとまった資料が上記記事以外にほとんどないため、今後はそういった一次資料を充実させていくことの必要性が見えました。

 

今後、1次資料のひとつとして素数大富豪年表の編纂がはじまるほか、各々が自分がやったことはもちろん、ほかの人がやったことについても含め俯瞰的に記録をしていくとよい資料が集まってきます。

 

後述のワークショップの「深める」の部で、せきゅーんさんと私がこの「素数大富豪社会学」を様式に沿って深めてみた結果、研究意欲がより高まりました。

 

 

素数大富豪研究のこれからを考えるワークショップ

研究会の最後に行われたワークショップでは、「広げる」の部と「深める」の部に分かれて、それぞれ素数大富豪のこれからを考えていきました。

 

 

☆広げる

素数大富豪の211の問題~

マンダラチャートを用いて、素数大富豪の遊び方、伝え方などの派生をいかに広められるかが要点で、211個を目標にし、実際には157個広がりました。

マンダラチャートの写真がないので割愛しますが、こんな感じのを作りました。(画像)

f:id:prm9973:20191212123027j:plain

出典:http://u-note.me/note/47502826

 

なお、二世さんが「完成させたい」そうなので、ぜひご協力を。

 

 

☆深める

こちらは、今回の発表の中から自分がさらに深めたいテーマを選び、2人1組になって日本学術振興会特別研究員の申請書の様式に沿って内容を掘り下げていきました。

40分という限られた時間で様式を完成させることは難しいですが、それぞれの組が研究テーマについてより深く考えることができたことで、研究を継続させるインセンティブが生まれました。

 

 

素数大富豪の英語名が公式決定!

研究会後に行われた懇親会の場で、考案者のせきゅーんさんを中心に、素数大富豪の英語名を正式決定させよう、という話になり、PrimeQKに決定しました!

今後、英語圏で広めていく中でこの名前を正式なものとして使っていくことになります。歴史的な瞬間に立ち会えました。

 

 

その他研究成果など

最後に、研究会で発表された様々な発表の一言紹介を載せておきますので、詳しいことは研究者本人にお尋ねください(以下敬称略)。

 

・KJQJは弱い(OTTY)

合成数の組み換えにより素数になりやすい組がある(岩淵夕希

素数の末尾に3を付けるのは素数になりづらい(nishimura)

素数大富豪をやると、見かけた数が素数かどうか気になるようになる(二世)

素数を習うのは小学5年生(でこぽん)

素数大富豪素数のインフレはジンバブエドル並み(もりしー)

・多枚出しは多様化している(カステラ)

・並べ替え最大素数を効率的に求めてみた(tatyam)

・レーティング追調査(辻順平)

素数大富豪を見つめる(なきゃの)

・北大祭で素数大富豪を出展!(OTTY、なきゃの、二世)

素数大富豪に特化したカードデザイン(小林まどか)

・オンライントーナメント大会開きました(なきゃの)

素数大富豪の普及過程(辻順平)

 

最後に私の発表のポスターのリンクを張っておきます。ご自由にご覧ください。

drive.google.com

 

 

主催者の二世さん、tsujimotterさん、そして当日スタッフのみなさん、今回も素敵な研究会をありがとうございました!

*1:学問分野的にどれに該当するのか、識者による意見求む。

ちょっと11枚出し覚えてきた。

この記事は 素数大富豪アドベントカレンダー 11日目の記事です。

昨日は、ふみ川まうりさんによる

fumikawa23.hatenablog.com

でした。

 

 

11枚出しとは?

11枚出し素数とは、素数大富豪において、11枚のカードを組み合わせて出すことのできる素数を指します。11枚のカードを使って素数を出すことを「11枚出しをする」と言います。

 

11枚出しってできるの?

できます。公式ルール準拠で行われる大会は、現在多くが初期手札を11枚に設定しています。つまり、11枚出しができると、先手の場合1手で勝つことができます。

11枚出しの素数をひとつも知らなくても、初期手札を適当に並べ替えて出せば素数になる場合があるので、低確率ですが誰でも初手上がりが可能です。

 

11枚出しのメリットは?

11枚出しは、初手で確実に上がれるのでとにかく最強です。現時点で11枚出しに対してコンスタントに返せるプレイヤーは少ないので、手札が多いときに11枚出しで手札を減らすにも有効です。

 

いや、それにしても11枚出しなんて現実的じゃないでしょう?

もちろんすべて運に任せるならかなり成功率は低くなります。mattyuuさん(2016)によると、11枚をランダムに出して素数である確率は約3.6%です*1

さすがに偶数や3の倍数、5の倍数までは判定できるよ!という人もそこそこいると思うので、2、3、5の倍数までチェックして回避した上で11枚を出した場合、成功率は約11%で、9回に1回は成功する計算になります。まだまだ博打ですが少し見えてきましたね。

 

こっからさらに7、11、13を判定して確率を上げるの?

いえ、実はそれはしません。判定が煩雑になる割に、成功確率はそこまで上がらないからです。

 

あとは地道に少しずつ覚えて徐々に確率を上げるだけです

え~~~~~~~~~~~~( ゚Д゚)

 

 

というわけで、少しずつ覚えましょう。

とはいえ、何から覚えればいいかなんていきなりはわからないですし、私も最適解はわかりません。

 

ただ、なんとなく、札の重複がないものがとっつきやすくて実用的かな、と思い、それを覚えることにしました。

 

ちなみに11枚の札重複なし素数が何種類あるかというと、

 

51種類

 

です*2。意外と少ないでしょ?

目標を立てやすいのでこれをマスパーティまでに全部覚えよう、と決意したのが今春頃*3

実際マスパーティまでに大方覚えることに成功しました*4

 

11枚重複なし素数(11種11枚素数ともいう)表

これで全部です。覚えやすいようにグループごとに色を付けています。右上は11枚で3の倍数になってしまう組み合わせのうち、11枚使用合成数がある場合は記入しています。もしかしたら他にもあるかもしれません。

f:id:prm9973:20191210222424p:plain


 

 

行と列はそれぞれどの数字が欠けているかです。この組み合わせで3の倍数を除くと52個、同じ素数を使える1組(2K抜きと3Q抜き)を考慮すると51個です。

 

それでは、すべてではありませんが一部のシリーズを軽く解説をします。ちなみにですが、上昇型・下降型は特に、「抜けてるカード」を覚えるのが重要です。

 

①上昇型

1456789TJQK(23抜き)

1345678TJQK(29抜き)

12456789TQK(3J抜き)

12356789JQK(4T抜き)

1234689TJQK(57抜き)

12345689JQK(7T抜き)

123456789TK(JQ抜き)

23抜きとJQ抜きが対称の位置、3J抜きと4T抜きはその対称軸上にあります。それを覚えればあとは29(肉)と7T(納豆)と57(グロタン)のみ。

 

②下降型

KQJT9754321(68抜き)

KQJT9654321(78抜き)

QJT98654321(7K抜き)

KJT97654321(8Q抜き)

KJT87654321(9Q抜き)

68と78は隣、8Qと9Qも隣です。残りは7K。

 

③ろくでなしコックさん型

「特定の数字列を含むもの」の例です。「ろくでなしコックさん」の前や後に4枚のカードを組み合わせます。なお、ろくでなしコックさん(6T74593)自体も素数です。

K86T74593QJ(12抜き。キングはろくでなしコックさん球場)

2Q6T74593JK(18抜き。二級ろくでなしコックさんJK)

J2Q86T74593(1K抜き)

6T74593JK81(2Q抜き。ろくでなしコックさんJKばい)

QJ216T74593(8K抜き)

 

④花見にTOEIC

これもまた覚えやすい型で気に入っています。花見にTOEIC(8732T19)自体も素数です。

65QK8732T19(4J抜き。婿休憩花見にTOEIC)

QJK48732T19(56抜き。球場軽視花見にTOEIC)

54QK8732T19(6J抜き。腰休憩花見にTOEIC)

J45K8732T19(6Q抜き。いい横井さん花見にTOEIC)

 

まだまだ他にも色々な型がありますが、このような感じで51個の素数を覚えれば重複のない初期手札の時に大チャンス!になります。

 

ちなみに、大会等では初手で知っている11枚出しに成功したことはありませんが、マスパーティ杯の準決勝、ドゥーさんとの試合の4セット目では1枚違いのニアミスでした*5

また、蝉王戦ではペナルティ後に手札が多い状態から11枚出しを出して勝負手にした試合もあります。

 

f:id:prm9973:20191211153842p:plain

 

 

というわけで、今回は重複のない11枚出しを紹介しましたが、これは11枚出しのほんの入り口に過ぎません。11枚出しマスターになるための旅はこれからも続く...

 

 

明日の記事は3TKさんによる「5枚出しの鍛え方」です。

hana3101382283.hatenablog.com

*1:こちらの記事参照

素数大富豪〜会心の一撃の成功確率〜 - mattyuuの数学ネタ集

*2:正確には52通りですが、うち2つは絵札と1桁カードの組み合わせの都合上、同じ素数が使える。

*3:この頃はマスパワーがあるのかどうかも決まっていない状況でしたね。

*4:マスパーティ10日前に、二世さんと復習会(?)したのでしたが、11枚出しはかなりいい感じでしたよね?

*5:先手だったのでドローで狙いましたが、残念ながら揃わず。