素数で音楽を作ろう!
この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2022 - Adventar の3日目の記事です。
昨日はマモさんによる記事
でした!1001チェックの応用で、一度チェックに通らなかった場合に注目しています。実戦で使えたら使ってみたいスキルですね!
さて、アドベントカレンダーも始まり世間はクリスマスムードに。素数大富豪好きなら、音楽をかけて素数大富豪をしながら過ごすクリスマスなんて最高ではないでしょうか。
以前、お箏の曲から素数大富豪素数を見つける、という旨の記事を書いたことがあります。
お箏の弦は13本あり、それがちょうどトランプの1~13に当てはめられるといった話でしたが、今回は現代人によりなじみのあるドレミの音階で考えてみます。
ドレミファソラシに1~7の数字を割り振るだけです。(譜例1)
言葉に数字を当てはめる語呂素数と同じことを音でやる感じです。
8と9が余るので、それは1オクターブ上のドとレにします。
また、シャープやフラットなどの臨時記号も自由につけることができることとします。(譜例2および譜例3)
さらなる拡張として、0や10~13を続きの音に当てはめて素数大富豪素数に適応しやすくすることもできますが、今回はわかりやすく1~9でやってみようと思います。
手順1 素材となる素数を見つける
まず、どういう素数から音楽を作るかを決めます。
何でも良いのですが、今回はある程度の桁数があって素数大富豪の実践でも使いやすい、四つ子素数*1を選んでみました。また、数字の一部を変えてもまた四つ子素数になる、という素数が素数大富豪的に効率よく、音楽的にも作りやすいのでは、という考えのもと、そういった四つ子素数(広義の双子四つ子素数*2)をプログラムで検索し、その中から音楽を作っていく、という手法をとりました。
なお、このアイディアは語呂素数botでもおなじみの巨大なナメクジさんが昨年秋ごろに既に先行していくつか作品を作っています。巨大なナメクジさんが作ったプログラムで検索した双子四つ子素数(広義)の素数表をお借りして、私もいくつか作曲してみました。
どの素数にしようかな、、、、
これだ!
1146542155X*3 / 1746542155X (双子四つ子素数)
9112846459X
6728511844X
この4組の四つ子素数(うち2組は双子)で音楽を作ってみよう!
手順2 ドレミに割り振った数字を、メロディとして楽譜に落とす
この4組の四つ子素数を、メロディにして楽譜に記すとこんな感じになります。(譜例4)
ちなみにこの曲の場合は、最初に素数表を眺めながら、1146542155Xが目に入ってこれがよさそうだな、と思いました。ペアの1746542155Xと合わせても音楽として完結しなさそうだったので、続きのメロディとして使えそうな素数を探してこういう形になりました。
手順3 和音と伴奏を付けてできあがり!
最後に、和音と伴奏を付けたら音楽として完成です。
動画(楽譜バージョン)↓
動画(実演バージョン)↓
ほら!こんなに簡単に16個の素数を覚えられるよ! ( ゚Д゚)
まるで3分クッキングのごとく紹介してしまいましたが、素数を覚えることを目的とする上での実用性はまだ不透明です。作曲をしなければならないので、手間と労力は結構かかります。
ただ、一生懸命作った作品だから、頭の中には残りやすいですよね!
音楽作りつつ16個の素数を覚えられるなんてお得!というクリエイター魂の人にはオススメです。
せっかくなので、もう一曲
2曲目:4567381621X / 4537381381X
こちらの双子四つ子素数がモチーフです。
動画(楽譜バージョン)
動画(実演バージョン)
哀愁漂うワルツで8個の素数を覚えることができます。
主題(メインのメロディ)がこの素数になっていて、中間部分は完全に自由作曲です。こういうパターンも面白いなあ。
ところで......
素数表を眺めていると、時々面白い並びの素数に出会いますよね。
作曲用の素数を探しているときに、こんな四つ子素数を見つけました。
2266776655X
6を4枚使うのが実用的には惜しいですが、とても覚えやすいきれいな並びですね。
ちょっとメロディを楽譜に起こしてみましょう。(譜例5)
楽譜を読める人は何かに勘付くはず...
メロディを付け足して和音を付けると...
モーツァルト「ん、、、なんか聞こえたぞ!?!?」
音楽の大師匠もびっくり。きらきら星変奏曲ではありませんか!
余談ですが、モーツァルトは1月27日生まれだそうです。127はメルセンヌ素数。いい素数日です。
以上、素数で音楽を作ってみたお話でした。
明日は、なんと今回の四つ子素数作曲の先駆者、巨大なナメクジさんの記事となっております。楽しみです!