素数大富豪概要~対戦例から~
素数大富豪とは、2014年5月にせきゅーん氏が考案したトランプゲーム。
簡単に言うと(原則的に)素数しか出せない大富豪で、相手より大きい素数をどんどん出していき、手札が先になくなった方が勝ちというゲームです。
あれ?それでは4や8などのカードが使えないんじゃないか?と思うかもしれませんが、4とAを出して「41」、Qと2と3を出して「1223」など、複数枚を組み合わせて出すことができます。
対戦例を挙げてみましょう。
まずお互い11枚ずつ配ります。残りは山札で、1ターンにつき1度、1枚引くことができます。
Aさん手札
11234677TJK(T=10)
Bさん手札
12345789QKX(X=Joker)
じゃんけんをして、Aが勝ちました。
Aの先手からです。
A:「41」
ここで、Bはトランプ2枚で表せる43以上の任意の素数を出すことができます。
B:「43」
A:「61」
B:「QK」
QK(1213)は、2枚出しで最も大きい素数です。
Aはそれ以上出すことができないのでパスします。
この時点での手札は、
A:2377TJK
B:125789X
次はBからです。
B:「29」
A:「37」
B:「57」
ここで、Bは57を出しました。57=3×19なので素数ではありませんが、素数大富豪ではグロタンカットといい、グロダンティークという数学者が57を素数と間違えたというエピソードにちなんだルールで、これを出すと大富豪の8切りと同じく、場を流して自分の手番にすることができます。
次もBからです。
手札は
A:27TJK
B:18X
B:「81X(X=11)」
Bは、Jokerを11として、8111という素数を出しました。Jokerは、1枚出しでは最強、2枚出し以上では0から13までの任意の数字として扱うことができます。
これでBの手札がなくなったのでBの勝ちとなります。
なお、素数でないものを出してしまった場合、そのカードを手札に戻し、かつ山札から同じ枚数のカードをペナルティとして引きます。
その他にも、「合成数出し」「ラマヌジャン革命」などの技がありますが、ここでは省略します。
以上、対戦例でした。
「まだよくわからない!」
「そんなに大きい素数知らないよ!」
そんな声が聞こえてきそうですが、習うより慣れろ、とりあえずやってみればいいのです。下のサイトでは、ブラウザ上でコンピュータ対戦ができます。かなり強いですが、コンピュータを2枚出しまでに制限することもできるので、最初はそれでやってみましょう。
まずはこちらのver.1から↓
まずはルールを一通り把握したいよという方にはこの記事がお勧めです。
そしてこちらが公式ルールです。
当ブログでも、素数の覚え方や戦う時のちょっとしたコツなどを記事にしています。もしよろしければ関連記事もご覧ください!